「ロケットマラソン2023大阪大会 その1」からの続きです。
その1のリンクはこちらから。
「ついにこの日がやって来たか、、。」
淀川の河川敷に立ち、ロケットマラソンの会場を見下ろしながら、おやじ転車はボソッと呟きました。
階段を下る脚に力を込めて(緊張してる)会場へと向かいます。
時刻は8時30分。
ハーフは10時スタート。
会場は既に人が多く、和気あいあいとした雰囲気に満ち溢れていました。
マラソン初参加のおやじ転車、そんな空気に初参加独特の壁を作って、勝手にアウェイ感を醸し出します。
「ここにいてる全ての人と俺は戦わなあかんのか(違」
「上等や、、全員と勝負じゃい!(違」
完全に会場の雰囲気に呑まれてしまい、よく分からない思考になって、鋭い目つきで受付へと歩いていきました。
つまり緊張が爆上がりしてると言う事ですw
受付を済まし、今度は更衣室のテントへ。
テントに入った瞬間、中にいた10名くらいの男性陣がおやじ転車を見ます。
これをメンチ切ってると勝手に勘違いしてるおやじ転車(54歳)
「気持ちで負けたら終いや」
と、鋭い目つきをしながらあたりを見回し(既に誰もおやじ転車を見てない)、堂々と場所を陣取って着替え始めました。
「くそっ安全ピンがなかなか服を通らねぇ、、」
手が震えてなかなかゼッケンがつきませんw
ようやくゼッケンを取り付け、テントから出てアップを始めます。
すんごいぎこちないアップをしていると、
「おやじさん!」
「あ、ヤス吉さん!」
おやじ転車が自転車を始めた頃に、よく遊んでもらったヤス吉さんが声をかけてくれました。
ヤス吉さんもハーフを走ります。
ヤス吉さんは今はすっかりランナーで、何もかもが初めてのおやじ転車に色々と教えてくれました。
すると今度は、
「おやじさん!ヤス吉さん!」
おやじ転車が自転車を始めた頃に、よく遊んでもらったコーシローさんがマウンテンバイクに乗って、応援に駆けつけてくれました。
このお二方に、この場所でしかも何年ぶりな感じで会えたのは、おやじ転車にとってとても嬉しく勇気になりました。
ほんまにありがとうございます。
開会式が始まり、みんなで風船を飛ばすアトラクションが行われていました。
みんな楽しそうです。
それを遠くから見ていたおやじ転車、
「ふっ、、アウェイの俺には関係ねぇ、、」
一緒に風船飛ばしたかったけど、勝手に決めつけたアウェイ感のせいで風船を飛ばす事が出来ませんでした。
そうこうしているうちにスタートです。
スタートはウェーブ制でネットタイム方式でした。
第1ウェーブでその時を待つおやじ転車に、
「おやじさん!」
今回のロケットマラソンを教えてくれた、ヨシさんが声を掛けてくれました。
ヨシさんも同じくハーフを走るのですが、その前にアップ?で箕面の山を走ってきたそうですw
ヨシさんからも色々とアドバイスを頂いて、特に初体験となる給水のコツを教えてもらったのが、なるほどと感じました。
MCによるスタートの合図で、皆一斉に走り出します。
「落ち着け落ち着け落ち着け」←全然落ち着いてない
と呪文のように唱えて走り出すおやじ転車。
だんだん落ち着かなくなって来たところで、
「おやじさん!」
だだだ、だれ?!
ビックリして声の方を向くと、自転車仲間で今はランでも仲間のオータちゃんが応援にきてくれました。
すごく一生懸命に「ペース守って!しっかりがんばって!」と、激励の言葉をかけてくれたオータちゃん。
おやじ転車、緊張とサプライズがミックスされて
「うん?うんうん、うん?うんうんうん」
しか言えませんでしたが、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。
オータちゃん、ありがとう。
最初の1kmラップ音が鳴りました。
4分フラット。
全然ペースを守れていませんでしたw
しかし、いけるのであればこのペースでいきたいという気持ちが強かったのと、このペースが速いと感じなかったので、引き続きペースを落とす事なく走ります。
こんな集団で走った事がないおやじ転車、「感無量や、、楽しい」とにかく楽しい気持ちで走りました。
2k、3k、4k、5kと進みますが、ペースはほぼ落ちないまま。
いい感じです。
コースは5k付近で折り返し、1周が約10kmのコースで、これを2周します。
「緊張してたせいか、喉がカラッカラや」
そう思い始めてると、ちょうど給水ポイントがありました。
「ありがてぇ、、」
おやじ転車、スポドリのコップをチョイスして、ヨシさんの給水アドバイスを忘れてグイ!
顔面にブッシャー
「ちょちょちょ」
ペースが落ちます。
「あかん!顔がベトベトや!」
なかなか気を取り直す事は出来ませんでしたが、ペースを上げて一緒に走っていた集団に追いつきます。
6k、7k、8k、9k、10k
まだペースは落ちませんでした。
一緒に走っていた方が「キロ4分くらいですか?!」と声を掛けてこられ、「ですね!」と答えたらそのままペースを上げておやじ転車を引き離して行きました。
どないやねんw
11k、12k、13k、14k、15k、16k、17k
16km地点のラップ以外は、ほぼイーブンペースでした。
「よし!このままいけば確実に90分は切れる!」
しかし、ここから様子がおかしくなってきました。
練習中にもあった、
「なんでか知らんけど急に力が抜けてペースが落ちる病」
にかかってしまったのです(タレてるとも言う
「ん?あれ?あれ?あれ?」
今までずっと母子球あたりで接地してたのが、少しづつ足裏全面で接地する感じになってきました。
18kmのラップでは、4分10秒以内で走っていたペースがいきなり4分21秒。
「いやいやいや、はぁ??風?」
風のせいにしようとしたけど、バテているのは明らかで、ここから後ろで走っていた方達にどんどん抜かれていきます。
どんどん抜かれて行った事は、かなり悔しかった。
めちゃくちゃ悔しかった。
一番悔しかったシーンでした。
残り3kmは、バテても今のペースを落とさない一心だけで走りました。
よく言う、最後のパワーなんて良いものもありませんでした。
落ちたペースをこれ以上に落とさない事で精一杯でした。
そして、そのままのペースでゴール。
タイム
1時間27分45秒
よっしゃやったぜ!!
最後はバテてしまったけど、心の中に秘めていたほんとは1時間28分切りに成功しました。
練習をちゃんとしてきて良かった。
報われた。
完走証と90分切りTシャツを受け取ったあと、ヨシさんに会えたので写真を撮ってもらいました。
満面の笑みw
こうして、おやじ転車の初マラソンは幕を閉じました。
次回、ハーフに出るならフルサブ3の基軸になる1時間25分切りを目標にやっていきます。
おやじ転車の今の夢は、55歳までにサブ3だから。
また機会があればブログしますので、これからもよろしくお願いします。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
※追伸
先ほど、順位が発表されていました。
おやじ転車
年代別4位(165人中)
総合50位(575人中)
でした^^