おやじ転車です。



このお話は、シリーズになっております。



前回までのお話、こちらからでもご覧になれます。
↓ ↓ ↓

淡路島一周①

淡路島一周②

淡路島一周③



それでは、シリーズ第4話

淡路島一周 ④ 〜FRATRAIN〜

あの日の事を思い出し、ワクワクしながら書きました。



いかなる状況であっても、5時間切りとアベレージを気にするおやじ転車。
しかし、他の戦士たちからは、そんな思いは微塵も感じ取る事が出来ませんでしたw


「あかんあかん、これは非常にまずいぞ」


トンカツ後のみんなの表情を見たおやじ転車は焦りました。


「みんな、ふつーに食後のおっさんの表情になっとるw」


お店を出てから、少し道が入り組んでいたので、コーシローさんに先頭をお任せしましたが、道が開け、ちょっとした登りに入ってからは、


「ここからはひたすら先頭を牽こう!でないと俺の思惑が達成できん!」


協調性を失ったおやじ転車、辛抱たまらず再び前に出ました。

ここからはハイペースです。

ひたすら、ただただひたすらペダルを踏み続けました。


「自分で言うのもなんやけど、キツイww」


途中、そんな弱音を吐きましたが、


「でもここが踏ん張りどころやねん!」


と、さらに加速しようとした時、


「そこのファミマで休憩しましょう!!」


コーシローさんが、僕を強引にファミマへと促しましたw

ファミマに着いて、ハルさんが真顔で一言、


「鬼や」



2016-05-25-20-50-00

疲れ切ってるハルさんw ごめんなさいw


おやじ転車、サイコンを確認します。


「残りはあと40kmほど。現在タイムは3時間34分。アベレージは28km/h」

「これ行けるんかw」

「単純計算すると、40km/h巡行で確実ってとこか・・」

「40kmを40km/h巡行てw」


自分に突っ込みを入れます。


「でもアベレージはせめて30km/hは出したいし、40km/h巡行は必須やな」

「こうなると俺一人ではムリ。よし、ここは頭をさげてお願いしよう」



おやじ転車、みんなにお願いをします。


「僕はどうしても5時間切りたいです!トレイントレインしてもらえないでしょうか?!」


みんな苦笑いw


ヤス吉さん、ここで大人の意見発動です。


「そしたら、ウサギさんチームとカメさんチームに分けましょう」

「そうすれば、みんなが楽しめます」


すかさず100太郎さんが


「僕はLOOKのロング性能も良く分かったし、仕事も間に合うので、思う存分行ってきて下さいw」


おやじ転車、トプローさんを見ましたw

トプローさん、苦笑いしながら、


「やりましょか?w」

よし!!



そして、何も分からずトイレから戻ってきたコーシローさんに、


「僕とトプローさんとコーシローさんとで、残り40kmを40km/h巡行で行くことになりましたw」

と事後報告w

コーシローさん、トプローさんと同じく


「やりましょか?w」


よっしゃ!!トレイン成立!!


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5時間切りの重要性を熱く語るおやじ転車


しかし、多少無理やり感があったので、そこは大人の気遣いを珍しく見せてみるおやじ転車


「一人でも千切れたらそこでフィニッシュにしましょう。どちらにしても、3人でないとこの目標は達成できないと思います」


それには、お二人とも同意で、


「そうですね、それがいいですわ」



やがて、信号が青に変わり出発です。


『FRATRAIN発車!』


100太郎さん、ハルさん、ヤス吉さんは、マイペース走法組なので、僕たちを見送ってくれました。


男たちの最後の戦いが始まりました(なんで)


「1分ローテでいきましょう!」


トプローさんが、そう指示してくれます。


「さすがトプローさん、きっと何度か経験してるんやろな。頼りになるわ」


FRATRAIN、爽快に淡路の島を駆け抜けます。

スピードも順調で、時には45km/hで牽き続ける事もありました。


『FRATRAINすげえww』


おやじ転車、トレインというのは初めての経験で、何もかもが新鮮でした。


『このペースで行けば、5時間切りは問題なさそうや』


しかし、現実はそんなに甘くありません。



ローテで前へ上がろうとしたコーシローさんが、ぽつっと僕に、


「キツくなってきましたわ・・、俺、千切れるかもしれません」


コ、コーシローさん・・・



そう言いながら、前へ出て牽き始めるコーシローさん。

その背中を見たおやじ転車は、心の中で熱いものが込み上げてきました。


『ボロボロになりながらも必死で前を牽いてくれてる』

『すみませんコーシローさん!!』


コーシローさんが、交代の合図を出します。

おやじ転車、コーシローさんとすれ違う際に


『コーシローさん、ありがとうございます!』


心の中で叫びました。

おやじ転車、コーシローさんの頑張りに心を強く打たれ、


「この脚が千切れようとも、コーシローさんの分まで俺は加速する!!」


早くも限界近くまで踏み続けました(対応が逆



しかし、時とはあまりにも無情でした・・。
ついにその時はやって来たのです。



後ろのトプローさんが、


「コーシローさんが千切れました!!!」


!!


おやじ転車、一瞬振り返ります。

傷だらけのコーシローさんは、僕の視界からみるみるうちに小さくなっていきました。



コーシローさん、コーシローさん、、


コーシローさーーーーん!!!!!



おやじ転車、バッと前を向き、


『傷だらけになっても最後の最後まで諦めないそのお姿、僕は決して忘れません!!』


溢れてきそうな涙を堪え、ぐっと目を瞑ります(かなり危険)


『トプローさん!コーシローさんの思い、このFRATRAINに乗せて進みましょう!!』


このあたりから話がおかしくなってきましたw


もはや「千切れたらそこでフィニッシュ」という約束なんて、どこ吹く風となっていたのですww

後のそれぞれのブログで、この時の心境をお二人はこう語っています。


トプローさん「そんなの最初からお見通し」

コーシローさん「おいおい、行くんかい」


3人の温度差www



それこそ、それぞれの思いを胸に、さらにFRATRAINは前へ前へと進みます。

おやじ転車、前を牽きながら


『ここから二人で40km/h巡行、これかなり厳しいな』

『でも、言い出しっぺやしなw 1分ローテは申し訳ないから、せめて3分〜4分は前を牽こう』



40km/hもしくはそれ以上を、今の状況で3〜4分というのはかなり体力を使いました。


トプローさんに、交代のサインを出します。


スーッと前に出るトプローさん。


その背中を見たおやじ転車、一瞬身震いをしました。


『な、なんやこの恐怖感は・・』


その瞬間、スピードが一気に加速し出したのです。


!!


『あ、青い炎が見える・・』

『トプローさんの圧がすごい!』


とてつもなく大きなトプローさんの背中。



はっ!!!!




シュババッ!!

46


「ト、トプロングホーン・・」


FRATRAINはぐんぐん加速します。


〜つづく〜



※トプロングホーンの詳細につきましては、こちらをご覧下さい。





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