おやじ転車です。
 


多武峰・吉野路ロードレース編、どうぞご覧下さい。

 

道が分からないと言う抜群の理由でツキイチに徹するおやじ転車。

ぴょん吉の爆走に、なかむらくんと必死で着いていきます。

道中、道幅の狭い道路へと入り、

「ここで少しだけ脚を休めれるんですよ!なかなか良いポイントでしょ!」

とぴょん吉。

発想がおかしいw 

そして、車通りのない広い道に出ると、再び40km/h以上の巡航で踏み続けるのでしたw
 


しかし、おやじ転車は本気で覚悟を決めてるので、ぴょん吉がいくら上げようとも、もはや何の文句もありませんでした。

 「とは言え、既に太ももジンジンや。こっから全力多武峰か、、。って、なんか多武峰がメインみたいになってるw」

「大台ケ原のスタート地点はまだ60km以上先やぞw」


「後先を考えないその瞬間を全力」を、今のおやじ転車は自転車で経験出来ていて、そしてそれはとても恵まれている事なんだと、ペダルを踏みながらそんな事を考えたりもしていました。

 


時たまの信号ストップで、なかむらくんと会話します。
その内容は大体「いや、ありえんでしょw」「信じられないです」のどちらかでしたw

多武峰のスタート地点手前で、ぴょん吉が


「あの標識を越えたらスタートです!」


おやじ転車、ふとなかむらくんを見ます。

「あ、モードに入ってるw」

なかむらくん、キツイありえん言いながら、その瞳には赤い炎が映し出されていました(いや、ほんまに

よっしゃ!負けてしまうけど負けてられない!!


多武峰スタート!!!


二人はピューーーーン!!!

おやじ転車、20秒で千切れ侍。

「ほんま刀抜いて切腹したろかw」

あっちゅーまに二人は見えなくなってしまいました。

そう、二人も全開なのです。

「あかん、全力とはいえ、それを出しにくいくらいキツい」

リビエールからほぼノンストップで多武峰、おやじ転車にはキツかったようです。
二人から2分弱も遅れてピークへ。

ちなみに、二人はほぼ同時ゴールだったらしく、なかむらくんは、あんだけ踏んだ後の初見多武峰でストラバ4位でしたw

かなり凹んだけど、こっから補給ポイントの吉野ローソンまでは、下って登って下って平坦なので、ピークで止まらずそのまま「ここは俺がぶっ飛ばす!」の精神で先頭をひた走ります。

なかむらくんは、全力多武峰の後は多少緩めて走るだろうと思っていたようですが、ここはおやじ転車が緩める事をしなかったので、「おっさんなんでやねんw」みたいな感じでしたw


そして、ようやく補給ポイントのローソンへ。

IMG_1666


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そして、少し雑談。

ここでぴょん吉が珍しく熱い言葉で語ります。

「スタート地点に行くまでが大台ケ原なんですよ!大台ケ原TTなんて流しで登ればいいんですよ!」

なんやて工藤w

なかむらくんドン引き表情で一言

「く、狂ってるw」


疲弊した3人は、こんな会話しながらも笑顔は絶えませんでした。

さぁ、ここから大台ケ原TTのスタート地点まで約50km。

どんな展開が待っているのか分かり切った感じでスタートw

ぴょん吉は相変わらずテンション高い犬のまま。
それに引き摺られる二人。

辛い。
ほんま辛いw

先頭立っても苦しくなれば抜かれるだけ。待ちもなし。
でもついて行く。
ダム沿いを只々ひたすらに。

登りに入る度におやじ転車は千切れ、なかむらくんはぴょん吉に付いて行き、そしてだんだんと二人の姿は見えなくなってロンリーマン。

「あかん、、。俺にチャンスはないんかちくしょう、、」

おやじ転車、大台ケ原に着くまでに何としても一矢報いたいと思ってましたが、見えなくなってしまってはどうしようもありません。

くっそ…。

ん?

あ!!!


一箇所だけある!


わずかな光がおやじ転車の脳裏を照らしました。

「少し先にある道の駅『杉の湯川上」で、差が着きすぎた俺を二人は待ってるはず!」

「やるとすればここしかない!!!」


おやじ転車、気を取り直し必死でペダルを踏みました。

そして、、。


見えた!道の駅!

二人は?!

よっしゃーー!おったーーー!!!!


道の駅直前で二人を発見。

ぴょん吉はボトルを口に含みながら、ニヤニヤしておやじ転車を見てました。

おやじ転車、道の駅に入る素ぶりを見せたかと思いきや、そのままダッシュ!!!

「カウンターアタックじゃぁー!!ボッケェェーーー!!!!!」

後方で、ぴょん吉の「あ」って声がわずかに聞こえましたw



めっちゃ休憩したかったけどーー!!

ホルアぁぁぁーーーーー!!!!!

もう全開の全開で踏みました。

いっけぇぇーーー!!!

決して振り返らず、前だけを見据えて踏んで踏んで。

「よっしゃ、流石に少しは差をつけたやろ!どや?!!」

この時、初めて後ろを振り返りました。

おるしwwww

ぴょん吉となかむらくん、二人はテンション上がった犬ではなく、もはや獲物狙うドーベルマンのようでしたw
すんごい勢いで追ってくる二人。


こえーよw


そして吸収w

ぴょん吉、おやじ転車を追い抜きざまに、

「どうしたんすか?!通り過ぎちゃうからびっくりしましたよ!大丈夫っすか?!」

「え、あ、う、うん」

もう好きにしてくれw

そして、その後は再びロンリーマン。

ひたすらしんどいww

でも、ここで緩めたら意味がない!(事はない)


あとはアベレージ勝負や!!


そう、前回のカワカツさんとノバタさんで行った大台ケ原(この時も大概エグかったけどw)のアベレージよりも上回る!

これが唯一の目標となったおやじ転車、あの時、スタート地点までのアベレージが確か28km/h。

この記録を上回るべく、一人になっても終始踏みっぱなしで進んで行き、長いトンネルを抜けてようやく下り基調に。
脚も少し回復したので、最後の力を振り絞りラストスパート!



そしてゴール!!!(いやスタート地点w)

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もっしゃぁぁーーーー!!!!


前回のアベレージに勝つ事が出来た!

出し切りました(ここから本番やけどw)



1位はぴょん吉。
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2位なかむらくん。
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そして3位おやじ転車
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疲弊w


ぴょん吉となかむらくんは、アベ29km/hだったようですw

ぴょん吉となかむらくん、二人ともかなりのマジ踏みだったらしく、彼らは彼らでかなり疲弊していましたw

そして、ココから大台ケ原アタッキングw

ふと見上げると、かなり厚い雲に覆われた空。

「これ、頂上は絶対雨やでw」

「ほんまですねw」

疲労と不安と恐怖でいっぱいな3人w


「でも、ココまで来て帰るなんて意味ないし、、、」

「行くかw」

「行きましょうw」

なかむらくんは失笑w

登る事を決意した3人。



この決意が、「大台ケ原ある意味伝説」の布石となるのでした。


〜出来るだけ続く〜



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