おやじ転車です。


大台ケ原アタッキング編、どうぞご覧下さい。



分厚い雲に覆われた山々を見つめながら、登る事を決意した3人。
そして、その3人の脚は真面目な話、まぁカスカス。


「例によってタイム差で行こう」


おやじ転車の提案で、タイム差スタートする事に。


その差、7分w


それでも追いつかれる可能性大。

おやじ転車が先行で、二人は7分後に同時スタート。

「よし、じゃあ先に行ってくるわ」

おやじ転車、スタートしました。

スタート直後から太ももの乳酸がキツく、


「こんなんで28kmも登れるんかなw」


スタートダッシュをしたくても出来なかったので、序盤の平坦〜緩斜面はとりあえず淡々と自転車を進めます。

アタックって言うけど、もはや完走出来るかどうかが勝負。


今回で7回目を数える自走大台ケ原。

毎回そんな感じですw

約10kmの緩斜面を過ぎ、いよいよ7kmほどある激坂区間へ。


「お、緩斜面を無理しなかったせいか、思いの外踏めるぞ」


蛇行しながら登ると思っていたけど、意外と真っ直ぐ登る事が出来て嬉しいおやじ転車(ていうレベルのアタックw

そして、二人はどのあたりで追い付いて来るのか、更にはどちらが先に姿を現わすのか、おやじ転車は何度も何度も振り返りながら登って行きました。

激坂区間もようやく後半に入り、ちょうど18回目くらいの振り返りの時でした。


き、来た!


目に入ったのは、なかむらくんの姿!!


なかむらくんか!


ぴょん吉の姿が見えません。

追い付いて来たなかむらくんに声をかけます。

「あれ?!ぴょん吉は??!!」

「激坂区間の手前でパンクしてました!」

な、なんとw
マジか?!

そして、なかむらくんは「めっちゃきついーーーー!」言いながら、激坂区間をありえんケイデンスでピューっと登って行きましたw


ほんまにキツいんかなw


なかむらくんに追い抜かれた事で、精神的な辛さが増して来たおやじ転車。
激坂区間を終える頃にはすっかり爺と化して、蛇行運転が始まっていましたw

つらい、、。
つらすぎる。

雨か、、。
冷たすぎる。

そして寒い、、。
寒すぎる。


今どの辺りを走ってるんだろう、、。
濃霧で何も見えんw


IMG_1676
なかむらくん写真借用。


ドライブウェイ区間に入ってから、濃霧と雨で前方が全然見えませんでした。

俺はここで何をやってるんだ、、。
これは一体なんなんだ。


こうなる事は分かっていたはずやのに!
、、、はずやのに!!


おやじ転車のヘボンんだらぁ!(知ってる


おやじ転車、自問自答の連続でした。


寒さ冷たさ、おまけに風までビュービュー


もうペダルを踏む気力も無くなって来て、とうとう踏みやめてしまいました。
しかし、クリートはペダルから外さない!!
これが、おやじ転車の最後の意地。


知らんがなw的な意地やけど、この時は確かにそう思ってましたw


そして、また踏み始めて、、踏みやめて。
その連続でした。


そう、これが俺たちの、、(遠い目


大台ケ原アタッキング(きまった





下り区間に入り「凍えるーーーww」言いながら進み、登り返しで徒歩より遅いスピードで登り、

そして、ようやくゴール。


IMG_1669

ビジターセンターの前にいたおっちゃん二人、おやじ転車を見てドン引きしてましたw

タイムは100分w

でも、こないだのカワカツさんとノバタさんの時より良いタイム。

ちなみに、その時のお二人。
IMG_1101
満身創痍w

ビジターセンターに入り、なかむらくんと再会。

なかむらくん、相当寒かったらしく、震えで歯の根が合わない感じでした。

なかむらくんも、やっぱきつかったんやな、、。


そんな、なかむらくんのタイムは80分ww


あの強度の後のタイムで、これは尋常じゃない気がするw


おやじ転車、とりあえずカップ麺と柿の葉寿司をレジまで持って行き、支払いを済ませ、、

あれ?

ない?!

財布がない!!


どこ探しても財布は見当たりませんでした。


やっばww


おやじ転車、なかむらくんに思わず、


「なかむらくんごめん!必ず返すから500円貸してくれへん?!」


かなり申し訳なかったですが、なかむらくんにお金を借りてそれらを購入。

いやでも、マジでヤバイ。
現金、キャッシュ、クレジット、保険証、免許証、家の鍵に車の鍵。
全てが入った財布を何処かで無くしてしまいました。


「思い当たるとすれば、スタート地点の道の駅しかない」

「あそこで財布を出してる。置きっ放しにしてしもたか?!」


ものすごい不安にかられながら、なかむらくんのお金でカップ麺をすするおやじ転車。

そんななかむらくんは、震えながらカロリーメイト。

その構図がなんかもう非常に申し訳なくw


思わず「なかむらくんもカップ麺食べた方がいいんちゃう?」

それとなく勧めるも「いや、カロリーメイトで大丈夫です」


「そ、そう?なんかごめんよ、俺だけカップ麺食べて。しかもなかむらくんのお金で」

穴があったら入りたいくらいの申し訳なさと、財布を無くした不安さ、そしておまけにぴょん吉がまだ来ないw

おやじ転車は少しパニくりました。


ぴょん吉遅いな、、。

ひょっとして何かあったんかな?

ほんで、財布、、。無くなってたらこれはかなりマズい、、。

いや、だからぴょん吉よ。どうしたんやろ、、。

そして、待ちきれなくなって、多分出ないやろけど電話をかけてみる事に。

鳴り続ける呼び出し音。

「あかん、やっぱ出ーへんか」

と思ったその時、

「もしもし、、。」

出た!

「ぴょん吉!今どこや?!大丈夫か?!」

「ちょっとバテてしまって、辻堂の分岐を過ぎてしばらく行った所で休憩してます、、」

「え、マジで?!行けるか?!大丈夫か?」

「はい、後20分くらいはかかりそうですけど、何とかいけそうです」

「分かった。とにかく無理せんとゆっくりおいで。」


まじトーンやんw


電話を切ったものの、やはり心配になって、


「なかむらくん、ちょっと様子見てくるわ。で、あいつが大丈夫そうやったら、そのまま辻堂から下って道の駅で財布探すわ」

「なかむらくんは、とにかく暖を取っておいて」

「で、ぴょん吉が来たら、しっかり休憩してから出発してな。これ、俺の電話番号、何かあったらお互い連絡し合おう」


そう言い残して、おやじ転車は先に出発しました。

今思えば、どんなライドの会話やねんと思うw

そんなおやじ転車のバックポケットにはスポーツ羊羹1本のみ。
そして、わずかばかりの水。
お金は0円。

ぴょん吉バテバテ。
なかむらくん震え止まってない。


そして、ここはまだ大台ケ原


これ、無事に帰れるんかw


極度の疲労と不安を背負い、濃霧の中、ぴょん吉を探しにおやじ転車は走り出したのでした。



〜出来るだけ続く〜



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