おやじ転車です。


大台ケ原物語は、これで最終回となります。
最後までのお付き合い、誠にありがとうございました。


それでは、大台ケ原ファイナル 〜夕暮れ男道〜どうぞご覧ください。



 補給食なし(羊羹は最後のパンクの時に食べた)、水はごくわずか、現金0。

ある意味極限の状態で、おやじ転車とぴょん吉は出発しました。


「ぴょん吉、俺が最後まで牽いてやる!」


こおぉぉーーー、、、

ホルアァァーーーー!!!!


おやじ転車、大迫ダムの道沿いを持っている力振り絞り、ぴょん吉を牽き走りました。


「これが俺のど根性!夕暮れ男道じゃぁーーー!!!!」

「時間的にもちょうど夕暮れぇーー!!!」



おやじ転車の心の中では『夕暮れ男道』の曲が永遠とリフレイン!

後ろをチラ見すると、ぴょん吉は姿勢を低くして完全ツキイチ体制!

そもそも交代する気ゼロw


「それでええ、、それでええんや、ぴょん吉」

「もうすぐ50歳になる俺のケツ!しっかり見とけこの野郎!!!」

「夕暮れ男道ぃぃーーー!!!」


おやじ転車がカウンターアタックをかまして、直ぐに吸収された道の駅『杉の湯川上』が見えて来た!
ほんまはここで補給したかったけど、二人とも現金持って無いからパス!!

「とりあえず吉野ローソンや!」

「そこまで行けば何とかなる!」


吉野ローソン!
吉野ローソン!!
吉野ローソン!!!
開いてます!あなたのローソン!!!!



もう、吉野ローソンで補給する事しか頭にない!


やがて吉野川を横断しラストスパート!!

到着!!!

牽き切りました。

電子マネーで直ぐに食べ物と飲み物を買い、すぐさま補給。

そして、ものすごく安堵w


「おやじさん、脚復活してますやんw所々キツかったっすw」


おぉ、嬉しい事言ってくれる。
頑張って牽いたかいがあったっちゅーもんや。


「さぁ、こっからどのルートで帰ろうか」

あたりはすっかり暗くなっていました。

「多武峰ルートとかあり得んやろ?w」

「はい、あり得ません」


スタート始めの勢いはすっかり消えて、まじモードw

二人は真剣な表情で、最短で平坦なルートを考えますw

が、二人ともアバウトな性格なので、


「よー分からんから、いつもの竹内峠で帰ろうか(笑」

「そうしましょう(笑」


出発w

ここからも終始おやじ転車が先頭で走りました。

川沿いからR309に入り、アップダウンを越え、山麓線を竹内峠目指してひた走ります。



「おやじさん!ライトの充電なくなりました!」

「わおwマジで?w」



暗闇の山麓線で二人は止まります。


「でも大丈夫です!予備バッテリー持って来てるんで!」


良かったw


「あれ?点きません!!」


おいww



とりあえず、おやじ転車の持っていた携帯バッテリーで、ぴょん吉のVOLT800を充電。


充電してる間、星空の下、もうすぐ50歳と20歳前半の二人は語り合います。

こんな経験まぁないw

時間もかなり遅くなったので、その場しのぎの充電を切り上げ、再び走り出し最後の登り『竹内峠』へ。

「最後やし」と、せっかくなんで全力で登りました。


「踏みましたね!やりますね!」


この日一番の嬉しい言葉でした。

そのまま下り切った所で、ぴょんのライトが再び切れたのもあって、ペースを落としてゆっくりと石川まで。

「ぴょん、どうする?とりあえずリビエールまでゆっくりペースでアテンドしよか?」

「ありがとうございます。でも、申し訳ないんでここまで親に迎えに来てもらいますわ」

「そか、うんそれがええわ。じゃあ、俺は車の鍵ないし、リビエールではなくこのまま狭山抜けて帰るわ」

「わかりました」


IMG_1671


こうして、おやじ転車とぴょん吉は「また行こな」というセリフは出さずに別れw、おやじ転車は自走で帰途に着いたのでした。


リザルトです。

1位 おやじ転車

ぴょん吉・なかむらくん DNF


優勝者:おやじ転車

ぴょん吉に通算4勝目。


7回を数える自走大台ケ原シリーズの中で、ある意味伝説となったライドでした。




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なかむらくんへ

500円を貸してくれて、ホントにありがとね。
あの時カップ麺を食べてなければ、道の駅からぴょんが待ってたトコまで行けなかったと思います。
助かりました。
またご一緒して下さいね。
ありがとうございました。





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