おやじ転車です。



大変お待たせを致しました。
このシリーズを楽しみにしていた方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ありません。

思わず、


「作者病欠のため、しばらくの間連載を中止します」


との張り紙を、何処かに貼れないものかと本気で思案してました。


しかし、ここに来てようやく書き終える事が出来ました。

このシリーズも、僕にとっては思入れの深い作品です。



それでは早速参ります。最終話、


淡路島一周⑤ 〜勝者〜


どうぞご覧下さいませ。


※前回までのお話です。
↓ ↓ ↓

淡路島一周①

淡路島一周②

淡路島一周③

淡路島一周④ 



5時間切りとアベレージ30km/hをラスト40kmに賭けるおやじ転車。
最後はトプローさんと二人でトレイントレインです。


そのトプローさんが前に出た時、明らかに空気が変わりました。



「く、来る!!!」



ほい来た、どん!!

 46

長距離を一番速く走れると言われている動物、プロングホーン!!


トプローさんは、まさにその化身となって前を牽き出しました。



「快速獣人トプロングホーン、淡路島に見参か!!!くっ!!」



おやじ転車、牽いてくれてるのか引き千切られているのかよく分からない状態で、無心で後に付きます。


「め、めちゃくちゃ速いぞ!!」

「やむえん!!ちょっと情けないけど発動や!! 」


ほるあぁぁぁーーーーー!!!!!


おやじ転車、後ろに付かせて貰いながら、赤っ恥ほるあを発動です!


「もはや恥も外聞もねぇ!!」


もう無我夢中でしたw

ほんとにトプローさんの牽きは安定していて尚且つ強烈でした。

1分が過ぎ、交代のサインを待ちましたが、サインが出ません。

2分が過ぎ、3分、4分、、


『トプローさん、きっと俺に気を遣ってくれて、ちょっとでも長く牽いてくれるつもりなんやな』


一瞬、その優しさに胸が熱くなるおやじ転車、しかしふと思います。


『とゆーことは、俺もそんくらいは牽かなあかんっちゅーこっちゃ・・』



早く!一刻も早く交代のサインを!



そして、5分が経ってようやく「前出て牽けやコラ」サインが出ました。


「ご、5分てw死ぬるwww」

「でも俺はレベルの低いオールラウンダー、おや・ジ・転車!!」

「ここでペースを落とす訳にはいかへんのや!!」


こおぉぉぉーーーーーー!!



ほるあぁぁぁーーーーーー!!!!


もう、ほるあのオンパレードです。

速度は徐々に落ちてきますが、意地で踏み続けました。

おやじ転車、少し意識が朦朧とし、


『ここ、どこやったっけ?』


マジ危ない状況ですw


そして、5分経ち「どうかどうか牽いて下さいませ」サインを出し、先頭を交代してもらいます。

再びペースが上がり、ほるあは常の状態となっていたのでしたw


だいたい、4分〜5分のローテを繰り返し、トプロングホーンとおやじ転車の列車、見た目的には快調に駆け抜けて行きます。

しかし、実際は身も心もボロボロのおやじ転車、もはや信号が近づく度に、

『どうか赤になっていて下さい』

と心底祈る始末ですw


ふと、赤信号で止まった際にサイコンを見てみると、残り20kmでタイムは4時間5分でした。


『お!!!これ5時間切りは確定とちゃうん?!』


振り返り、トプローさんに、


「トプローさん、5時間切りはクリアしそうですね!」

「そうですか!良かったですね!」


そこで思わず、


「ペース落としていいですかw」

「え?ええ、いいですよww」


言い出しっぺが決して言ってはいけないNGワード、


THE・ペースを落とす


おやじ転車は、遠慮なく切り出しましたw

信号が青に変わり、ペースを落として走りましたが、トプローさんが前に出ると今まで通りのペースに戻りました。

ペースを落として走ったおやじ転車は、自分を恥じました。


『5時間切りというゴールテープをプレゼントしようと、トプローさんは懸命に前を牽いてくれてる!』

『なのに、俺は・・俺は・・』



トプローさんと前を交代し、


『トプローさん、すみませんでした!この体が砕けようとも最後まで走り続けます!!』


もう、甘えはしません。心を入れ替え、渾身の力を込めてペダルを踏み続けました。

そして、再び前を交代したトプローさんは、さらにペースを上げて、僕に言いました。


「おやじさん!残り5kmです!!」

「おお!!了解です!!」



このあたりから、強烈な向かい風が僕たちを襲いましたが、快速獣人トプロングホーンはビクともせずに前を牽きます!


オオォォーーーーーーン!!!!


トプロングホーンの雄叫びが聞こえた気がしました(もはや人間扱いしてない)



『トプローさん、俺にゴールをプレゼントしようと、最後の力を振り絞っている!!」

『でも、このペースは俺がヤバイ!!!』

「あと1km!!!」


おやじ転車、トプローさんはこのあたりから先頭を譲り、ゴールを切らしてくれるのかなと思いましたが、一向にペースが緩まず引き離しにかかる勢いで進む様子に、


『あれ?ちょっと様子がおかしいぞw』

「あと500m!!!」

『いや、あのねwちょっとトプローさん?ww』


トプローさんのスピードがさらに上がりますw


『お、おーいwww』



おやじ転車、トプローさんも同じく勝負の方なんだと気づくのが遅すぎました。



そして、ついに

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「おやじさん!ゴールです!!!お疲れした!!!」


1位 トプローさん

2位 おやじ転車



くそーwww



そして地味なゴールが、この複雑な心境に追い打ちをかけましたw

しかし、最後まで牽いてくれた(いや、最後は引き千切られた)トプローさんに、


「1位は譲って下さいよー」


と言うのも、あまりに大人気ないので、笑顔で


「いやーやりましたねーありがとうございましたー」


と、お礼の言葉を述べたのでしたw (いや、ほんま感謝してます)



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結果は4時間36分でした。
アベレージは、写真を撮り損ねましたが30km/hジャストでした。
(サイコンでは、距離が2kmほど足りない気がしましたが良しとしますw)

5時間切りの可能性が低かった残り40kmを、このタイムでゴール出来たのは、コーシローさん、トプローさんのおかげです。


ありがとうございました!!


そして「松帆の郷」でメンバーを待ち、皆さん無事ゴールとなりました。

コーシローさんは、後ろの100太郎さん、ハルさん、ヤス吉さんグループに巡り会う事が出来ず、ロンリーゴールでしたw

ほんますんませんw


そして、100太郎さん、ハルさん、ヤス吉さんは最後でアタック合戦だったそうですw


一緒ですやんww



全員が無事揃い、みんなで記念撮影です。


パチリ!

2016-05-25-20-50-12

おやじ転車にとって、この淡路島一周もかけがえのない思い出となりました。

みなさま、本当に楽しかったです。

ありがとうございました。



最高の仲間と巡り合えて良かった!!!




〜完〜





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